Linuxプロセス起動時の環境変数ダンプの取得
UnixやLinux上で不具合の調査等々を行う際、特定のプロセス起動時の環境変数を知りたい場合がある。簡単に調べることができるので紹介しよう。
プロセス起動時の環境変数取得方法
プロセス起動時の環境変数は、/procディレクトリ配下の以下のファイルから確認できる。
とても簡単。それでは試してみよう。
ここではapache(httpd)のプロセスを調べると仮定する。
1.調査対象プロセスのプロセスIDを取得
先ず、調査対象プロセスのプロセスIDを取得する。
$ ps aux | grep httpd root 24235 0.0 0.4 254376 9168 ? Ss 20:55 0:00 /usr/sbin/httpd apache 24237 0.1 2.0 285084 39488 ? S 20:55 0:07 /usr/sbin/httpd apache 24238 0.1 2.0 285488 39904 ? S 20:55 0:07 /usr/sbin/httpd apache 24239 0.1 2.0 284976 39408 ? S 20:55 0:09 /usr/sbin/httpd apache 24240 0.1 2.0 284952 39384 ? S 20:55 0:07 /usr/sbin/httpd apache 24241 0.1 1.5 275096 29460 ? S 20:55 0:07 /usr/sbin/httpd apache 24242 0.1 2.0 284972 39128 ? S 20:55 0:07 /usr/sbin/httpd apache 24243 0.1 2.0 284928 39348 ? S 20:55 0:06 /usr/sbin/httpd apache 24244 0.1 2.8 304884 55664 ? S 20:55 0:07 /usr/sbin/httpd apache 25483 0.1 2.1 287716 41876 ? S 21:38 0:03 /usr/sbin/httpd ryozo 25587 0.0 0.0 107468 924 pts/0 S+ 22:14 0:00 grep httpd
apacheはリクエストを処理する度に新しいプロセスを立ち上げるから、プロセスが沢山出てきた。
プロセスIDが一番小さいプロセスがapacheのルートプロセスと考えられるけど、ここではpstreeコマンドを使って確認してみる。
$ pstree -p | grep httpd
|-httpd(24235)-+-httpd(24237)
| |-httpd(24238)
| |-httpd(24239)
| |-httpd(24240)
| |-httpd(24241)
| |-httpd(24242)
| |-httpd(24243)
| |-httpd(24244)
| `-httpd(25483)
やはりプロセスID「24235」がapacheのルートプロセスのようだ。
これで調査対象プロセスのプロセスID確認は完了した。
2./proc配下のプロセス対応ディレクトリより環境変数を確認
以下のコマンドで起動時の環境変数を確認する。
この「environ」ファイルはrootユーザしか読めないため、rootユーザにスイッチするかsudoして実行する。
また、個々の環境変数はNULL文字(0x0)で区切られているから、NULL文字を改行に置き換えて出力する。
$ ll /proc/24235/environ -r-------- 1 root root 0 4月 3 20:59 2014 /proc/24235/environ $ sudo sed -e 's/¥x0/¥n/g' /proc/24235/environ TERM=xterm-256color PATH=/sbin:/usr/sbin:/bin:/usr/bin PWD=/ LANG=C SHLVL=2 _=/usr/sbin/httpd
これでプロセス起動時の環境変数を取得できた。
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